Paris通信 ブロカント商「ラ・ブリュイエール」を訪ねて、ランジス市場へ2
前回の記事「ブロカント商『ラ・ブリュイエール』を訪ねて、ランジス市場へ 」は、お楽しみいただけましたか?今回は、その取材の最中に、私が個人的に気になったものをご覧いただきたいと思います。まずはもう一度、広大な売り場のカットから。 明確な意思を持って1点1点確認されている中川オーナーの隣で、 「品揃えが多いなあー」と、圧倒されながらた商品を見て歩く私。 なにしろ、数が多すぎるくらいに多い! そんな中で「これは変わっているな」と、 目が止まったのがこちらのカップアンドソーサー。 ぼてっとした陶器で、持ち手の部分が指を通せる作りではなく、つまんで持ち上げるデザイン。 カップは浅く、横に広い形をしていて、シャンパンカップや盃のようです。 見るからに持ちにくそうなので、用心深く手にしたところ、やはり案の定持ちにくい一品でした。にもかかわらず、密度の荒い軽い土で焼いたその風合いと、カサッとした持ち味に、心を惹かれるものがありました。毎朝の緑茶をこれで飲んだら楽しそうです。 変わって、こちらのカップアンドソーサーは、リモージュ焼き風の上品な質感。白く滑らかな風合いで、金の縁取りも綺麗です。そこにあえて、あっさりとした絵付けがされているところが、シンプルで洒落ているなと思いました。 揃いのティーサーバーやケーキ皿もあったので、まとめて購入して使ったらどんなだろう、としばし空想。 湯呑みサイズの小さなボウルは、そもそもの用途はなんだったのか? カフェオレボウルにしては小さすぎるし・・・ わかりませんが、それこそ毎朝の緑茶にちょうどいいサイズです。 こういう小さなボウルは、あると案外使い道があるのですよね。 ソース類を入れたり、アイスクリームやデザートをサーブするのに使ったり。 角砂糖やナッツ類を入れるのにも重宝しそうです。 フランスのインテリアショップでよく見るタイプの、立体柄のお皿。 明らかに飾り皿としてしか使えないものもありますが、これはテーブルで使えそうです。 バラの花だから、5月の食材を盛り付けたいですね。 前回も書きましたが、売り場のディスプレイがとても参考になりました。 やはり定番のブルーを使ったセットは、鉄板アイテム。安定感があり美しいです。 明るい色使いのこんなテーブルも素敵。 ところで、テーブルセッティングのフォークの向き、伏せておくのか、伏せないのか? いつも気になっていましたが、ここではフォークを伏せてセットしています。私の友人宅でもそうでした。 私はフォークを伏せません。(結婚していた当時フランス家庭がそうだったので) 正式なのはどちらでしょう? 調べたところ、フォークやスプーンを伏せるのはフランス流、伏せないのはイギリス流なのだそうです。 グラスのコーナーに、私が集めている足のないタイプのグラスがこんなにたくさん! ワインを飲むのにコップでは味気ないけれど、足のあるグラスはすぐに割ってしまう。どうしたものかと思っていたとき、チャリティーショップで出会ったのがこのタイプのグラスでした。以来このタイプを見つけると購入するようにしているのですが、ここ「ラ・ブリュイエール」のものは予算オーバーでした。そうなのです、市場でありながらもお安くない! 陶器の色見本、素敵ですよね。 今はもう用途のないものだけれど、欲しいなあと思いました。 きっと上手い使い方があるはず。 それを想像してみるのがクリエイティブ! 古本や古いデッサンを、こんなふうに飾れたら素敵です。 そういうゆとりのある空間に住みたいものです。 以上、私が注目したあれこれでした。 住まいづくりはコツコツ、一生続く作業。 試行錯誤しながら、楽しみたいと思います。 それではまた、アビアントー!La Bruyèrehttps://brocantedelabruyere.fr Keiko SUMINO-LEBLANCパリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
Paris通信 ブロカント商「ラ・ブリュイエール」を訪ねて、ランジス市場へ1
9月はインテリアの見本市「メゾン・エ・オブジェ」のシーズンです。芦屋ブランドジュリエの中川オーナーは、毎年この時期になるとパリへ飛び、買い付けを行っています。今回は、ランジス市場にあるブロカント(レトロな中古品)商をたずねるとのことで、私も同行しました。「ラ・ブリュイエール」というお店、中川さん親しいデザイナーのベアトリスさんが紹介してくださったそうです。ベアトリスさんの展示会の様子は【コチラ】 温室のような倉庫の中に、複数の業者が入居している。「ランジス市場」、ご存知ですか?フランス最大にして世界最大の生鮮食品市場で、総面積は234ha。モナコ公国の総面積が203haですから、モナコよりも広い!敷地内は車で移動するように交通整備されており、青果市場セクション、肉市場セクション、魚市場セクション、乳製品市場セクションなどなど、それぞれを行き来するには車で移動しなくてはならず、1つの街のように巨大です。芦屋ブランドジュリエファンのみなさんは、生花市場セクションのことをご存知かも知れません。その生花市場セクション内にあるデコレーショングッズ棟の1つに、目的地「ラ・ブリュイエール」はありました。 ↑ガーデングッズのコーナーを一周する中川オーナー。 「ラ・ブリュイエール」と看板が出ているわけではないが、ここからショップがスタート。2階に家具の倉庫がある。↑まるで作品のように美しい商品のディスプレイ担当者に挨拶をし、まずはぐるりと売り場を一周。どんなものがあるのか、どこに何があるのか、いったんすべてを見て回らないことには何も始められそうにありません。そのくらい広く、商品が多いのです。お皿、カップアンドソーサー、ボウル、コンポート、グラス、といった食器類。鏡、シャンデリア、キャンドルスタンド、花瓶などのインテリアグッズ。パニエや、用途のよくわからない古びた木の道具などもあります。「食器は充実しているけれど、家具は少ないのね・・・」との中川オーナーの着目をショップの方に投げかけると、家具はレンタル利用が多いので梱包して2階にストックしてある、とのこと。撮影等に使用されるのだそうです。どうりで、かなり古びたものが、修理や洗浄をせぬまま売り場に並んでいるわけです。撮影やディスプレイには、その古びた本物感が必要ですから。 ↑サイズ別、形別に陳列されたさまざまなお皿。数十枚分揃いのものも。↑ケーキスタンドにコンポート。これだけの品揃えから選べるのはやはり嬉しい。しかし、芦屋ブランドジュリエの店頭に並ぶ商品は、清潔な日本の住まいで実際に使えるものでなくてはなりません。この点、中川オーナーは厳しくチェックされていました。メゾン・エ・オブジェなど中川オーナーに同行する際はいつも思うのですが、スタイルも値段も幅広く陳列された会場で、これだ!と確信できる商品を選び抜くことは、一般の消費者にはできない作業です。長年の経験と知識の積み重ね、そしてトレンドを察知する感性を常に鍛え続けていなくては。いいもの選びは、文字どおり目利きのプロの技です。 ↑まだまだ奥へと続く売り場。 ↑パニエいろいろ。実際に使うためというよりは、ディスプレイ用という感じ。 ↑買い付け作業に集中する中川オーナー。 もう一つの気づきは、「ラ・ブリュイエール」の商品の金額がそんなにお安くないこと。市場、と聞くと、お得な卸値を想像するのですが、いえいえ、パリ市内のチャリティショップの方がよほどお安いです。でも、チャリティショップの品揃えは一期一会。いいものに出会える保証はありません。その点「ラ・ブリュイエール」のような専門店は安心です。私も個人的に「これはぜひ欲しい!購入したい!」という商品がたくさんありました。が、ここは市場。登録をしたプロの業者だけ、購入することができます。つまり、ツーリストは行っても何も買えませんので、要注意です。↑中川オーナーが厳選した商品の一部。中川オーナーが買い付けた品々が、縦型の棚状カートに積まれてゆきます。赤や緑色の、ちょっとオリエンタルな雰囲気のガラスのカップ、目が奪われますね!「ナチュラル一辺倒では面白くないから」と、中川オーナー。これが芦屋ブランドジュリエの店内に並ぶ様子が、今から楽しみです。次回のパリ通信では、この日、私が個人的に気になったものを、ピックアップしてお見せしたいと思います。↑お隣の棟にある園芸売り場。本当に広い!それではまた、アビアントー!La Bruyèrehttps://brocantedelabruyere.fr Keiko SUMINO-LEBLANCパリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
Paris通信 リッツ・パリのパティスリー「ル・コントワール」セーヴル店がオープン
パリ好きのスイーツファンなら、リッツ・パリのケーキショップ「ル・コントワール」をご存知のはず。シャネルの歴史的本店カンボン通り店と同じ道にある、人気のケーキショップです。La Liste(ラ・リスト 世界中のレストランを評価するアワード)の2024年世界最優秀パティスリー World’s Best Patisserieにも輝き、シェフパティシエのフランソワ・ペレさんは間違いなく、いま一番乗りに乗っているパティシエの1人といえます。 その「ル・コントワール」が、パリ左岸に支店となるセーヴル店をオープンしました。今年5月末、オープン前のプレス会で撮影した写真とともに、店内をご案内いたします。まず、場所はその名のとおりセーヴル通り、つまり百貨店ル・ボンマルシェの真向かい!左岸に店を出すとして、これ以上の好立地はないでしょう。ホテル・ルテシアの宿泊客も、きっと大喜びで利用するはずです。 リッツのパティスリーが、パリの皆さんのそばに自らやってきた、そんなイメージです」と、フランソワ・ペレさんはセーヴル店出店の意図を話してくれました。カンボン通りの本店がいつも混雑しているので、それを緩和する効果もあるかもしれません。ご注意いただきたいのは、セーヴル店はテイクアウトのみというところ。でもここだけの目玉もあって、それはセーヴル店だけのオリジナルスイーツ!こちら! 一見エクレアに見えますよね?実は騙し絵的なケーキになっていて、断面を見るとお分かりいただけるように、何行程もの仕事で仕上げるアントルメなのでした。3種類ある中のカフェフレーバーが、セーヴル店だけの限定スイーツ。私は、エクレアはカフェ派なのですが、このアントルメもやっぱりカフェが一番気に入りました。使用するコーヒーは、パリの有名コーヒーロースター、Lomiのもの。スペシャリテコーヒーブームに沸くのはパリも同じで、質が高くエシカルなコーヒーをサーブする店が驚くほど増えています。Lomiのコーヒーロースターさんは、なんとMOF、フランス最優秀職人。リッツと志を共にする職人のコーヒーを、フランソワ・ペレさんは選んだのですね。本格コーヒーショップ仕込みのオーツミルクのカプチーノがル・コントワールで飲めることも意外だったので、早速いただいたところ、上質な繊細風味のコーヒーでした!エクレア風アントルメのヴァニラは、マダガスカル産ヴァニラたっぷり。こんなにヴァニラを感じさせてくれる店は、なかなかないと思います。本当に贅沢。チョコレートは、チョコレート特有の重たさゼロ、さらりとしながらもコクは豊か。いいものはいつだってこうですから、面白いですね。 フランソワ・ペレさんのトレードマークであるマドレーヌは、全種類が並んでいます。私のおすすめはシトロン。でもどれも美味しいので、できれば全種類を食べていただきたい!そして彼は、騙し絵的なクリエーションも得意であり、またトレードマークなのですが、このマーブルケーキもこんな具合。マーブルケーキのスライスを、マーブル柄にグラッサージュしたアントルメです! 可愛いリッツ・パリのお土産も購入できます。次回は抹茶ラテを試さねば!フランス人のパティシエさんが、カウンターで茶筅をつかって仕上げていました。すごい時代になったものです。ボンマルシェで買い物ついでに、ぜひ足を運んでみてください!特にシトロンのマドレーヌは、後悔させない自信があります! 次回も、パリの今を感じられる情報をお届けしたいと思います。それではまた、アビアントー!Le Comptoir セーヴル店45 Rue de Sèvres, 75006 Paris営業時間:9時〜20時(日曜のみ10時〜20時)定休日:なし Keiko SUMINO-LEBLANCパリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
Paris News: Is there a non-alcoholic boom in France?
Time flies and three months have already passed in 2025. These days in Paris, it feels like spring is getting closer with each passing day. Looking back at Paris from January 2025 to today, Dry January was a memorable month. Dry January is a movement that began in the UK in 2014, and aims to "make January a better place after a December full of partying. "Let's go a month without drinking alcohol!" It's a new habit that's like a bit of a challenge. It officially arrived in France in 2020. The French Public Health Agency has launched a major...
Paris News: Paris 2024 was a huge success!
The big event of the century Paris 2024 has concluded with great success. The Paris Olympic and Paralympic Games With the intention of "one tournament without distinction," The official name was Paris 2024. What can be inferred from this name is that These are lofty goals, such as inclusion and sustainability. No new stadiums will be built, Showing that "it is possible to hold a big event without putting a burden on the environment," It was a wonderful tournament that aimed to pass on that know-how as a legacy to the next generation. Speaking of legacy and heritage, Do politicians...
Paris News: Ordering Beatrice Laval's new collection
Brand Julie Nakagawa, the owner, travels to Paris twice a year, You order products that you have personally inspected. He visited France again in January this year and, as always, visited Beatrice Laval's exhibition. I've known Beatrice for many years and we're very good friends. Even from the sidelines, it was clear that Beatrice was truly happy to be reunited with Owner Nakagawa. And from the outside, for Owner Nakagawa The biggest problem with the Beatrice Laval exhibition is It seems like "too much of a good thing." This time, I was doing various calculations in my head. The products...