ブランドジュリエ Paris通信 パリのサンセットを堪能!!
パリのサンセットを堪能できる! キンプトンホテル・サントノレ・パリのルーフトップバー「セコイア」 2021年夏、パリにまた1つ、ラグジュアリーホテルが誕生しました。 オペラ座そばのキンプトンホテル・サントノレ・パリ。 ルーブル美術館もギャラリー・ラファイエットも徒歩圏内です。 ここのルーフトップバー「セコイア」に、去年の夏のオープン直後に行った際の思い出を、今回は共有させていただきます。 今パリ旅行をご計画中の方々に、心からおすすめなのです! まず、1917年に創られた立派なファサードを持つこの建物が見ものです。 ホテルになる以前は何だったと思いますか? なんと、百貨店サマリテーヌの外商向けの空間として建設されたそうです。 つまりここで、特別なお客さまだけに絞った接客・販売がされていた、という。 奇遇なことに百貨店サマリテーヌの方も、2021年に再オープンしました。 アールヌーボーとアールデコの見事な建築で知られるサマリテーヌの、特別なお客さま向けの空間ということですから、 ご覧の通りさらに趣向を凝らした作りになっています。 外壁の凝った装飾もさることながら、入り口フロアの真ん中にドンと構えるエレベーターをご覧ください。 美術工芸品さながらです。 その価値をより一層引き立たせるかのように、周囲をぐるりとソファで囲んで。眺めたくなるエレベーターですね。 屋上へは、このエレベーターではなく、モダンなエレベーターを利用します。 リニューアルを手掛けたシャルル・ザナ氏は、内装にアールデコスタイルを取り入れてパリらしさを演出したとのこと。 モダンなエレベーターの一角は、スタイリッシュなアールデコ空間でしたよ。 そして次なる見ものは、もちろん、屋上からの眺めです! エッフェル塔、オペラ座、モンマルトルの丘のサクレクール寺院etc. パリのランドマークを一望で来ます。 しかも、サンセットが見られるのですからたまりません。パリの街に沈んでゆく夕日・・・ ルーフトップバーが大流行し多くの選択肢があるパリでも、景観でここにまさるところは無いかもしれません。 時間の経過に合わせて表情を変えるパリの街を、ゆっくりと堪能されますよう。 サイトからメニューを確認したところ、去年よりも利用しやすい金額になっている印象でした。 白い花をたっぷり配した、空中庭園のようなルーフトップバーです。 特別な機会に、また行きたいものです! Sequoia @ Kimpton St Honoré Paris https://kimptonsthonoreparis.com/fr/sequoia-fr/ それではまた、 アビアントー! Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
ブランドジュリエ Paris通信 パリのサンセットを堪能!!
パリのサンセットを堪能できる! キンプトンホテル・サントノレ・パリのルーフトップバー「セコイア」 2021年夏、パリにまた1つ、ラグジュアリーホテルが誕生しました。 オペラ座そばのキンプトンホテル・サントノレ・パリ。 ルーブル美術館もギャラリー・ラファイエットも徒歩圏内です。 ここのルーフトップバー「セコイア」に、去年の夏のオープン直後に行った際の思い出を、今回は共有させていただきます。 今パリ旅行をご計画中の方々に、心からおすすめなのです! まず、1917年に創られた立派なファサードを持つこの建物が見ものです。 ホテルになる以前は何だったと思いますか? なんと、百貨店サマリテーヌの外商向けの空間として建設されたそうです。 つまりここで、特別なお客さまだけに絞った接客・販売がされていた、という。 奇遇なことに百貨店サマリテーヌの方も、2021年に再オープンしました。 アールヌーボーとアールデコの見事な建築で知られるサマリテーヌの、特別なお客さま向けの空間ということですから、 ご覧の通りさらに趣向を凝らした作りになっています。 外壁の凝った装飾もさることながら、入り口フロアの真ん中にドンと構えるエレベーターをご覧ください。 美術工芸品さながらです。 その価値をより一層引き立たせるかのように、周囲をぐるりとソファで囲んで。眺めたくなるエレベーターですね。 屋上へは、このエレベーターではなく、モダンなエレベーターを利用します。 リニューアルを手掛けたシャルル・ザナ氏は、内装にアールデコスタイルを取り入れてパリらしさを演出したとのこと。 モダンなエレベーターの一角は、スタイリッシュなアールデコ空間でしたよ。 そして次なる見ものは、もちろん、屋上からの眺めです! エッフェル塔、オペラ座、モンマルトルの丘のサクレクール寺院etc. パリのランドマークを一望で来ます。 しかも、サンセットが見られるのですからたまりません。パリの街に沈んでゆく夕日・・・ ルーフトップバーが大流行し多くの選択肢があるパリでも、景観でここにまさるところは無いかもしれません。 時間の経過に合わせて表情を変えるパリの街を、ゆっくりと堪能されますよう。 サイトからメニューを確認したところ、去年よりも利用しやすい金額になっている印象でした。 白い花をたっぷり配した、空中庭園のようなルーフトップバーです。 特別な機会に、また行きたいものです! Sequoia @ Kimpton St Honoré Paris https://kimptonsthonoreparis.com/fr/sequoia-fr/ それではまた、 アビアントー! Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
ブランドジュリエ Paris通信 アール・ド・ヴィーヴル愛好者へ
フランスのアール・ド・ヴィーヴル愛好者へ、 美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」 2021年にオープンした美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」の話題、 3月にパリで行ったブランドジュリエオーナー中川さんのインスタライブでとても盛り上がりました。 「フランスのアール・ド・ヴィーヴル体験ができる場所よ」と、パリ市観光局のエロディさんもおすすめの美術館です。 みなさもきっとご興味がおありのはず。 今回は、昨年12月に見学した際の写真を少し、ご紹介させてください。 ガイドさんの案内と、オーディオガイドで見学しました。 ここは元々、ルーブルが王宮だった時代に建てられたフランス王家の家具置き場だったこと、 革命後にフランス海軍省が置かれたことetc 歴史の説明を受けながら、物語の中に入って行きました。 現在の展示は、18世紀の当時の様子を再現しているそうです。 馬で駆けつけた来客が到着するレセプションルームから始まって、 ダイニングルーム、事務仕事の部屋、と続き、徐々にプライベートな空間へ入って行く作り。 ダイニングルームは、テーブルセッティングにも注目。 ナイフとフォークが、お皿の右側に揃えてありました。今とは違うのですね。 テーブルの脇には、生牡蠣の入ったパニエがありました。当時のパリでは、生牡蠣を食べることが流行したそうです。 「おいしさはもちろんのこと、滋養強壮にいいこという評判も理由でした」とガイドさん。 いくつもの部屋を通過し、見学を続けます。この18世紀の板張りの床、ご覧ください! 「5種類の木を使っています。アメリカ大陸から運んだものもあり、当時は非常に高価なものでした」と ガイドさんの説明を聞きながら、歴史的資料の上を歩いてしまっていいの?! と、 自分の靴のかかとが気になって仕方なかったです。月に2回ワックスをかけてメンテをしているとのこと。 こちらはマダムの寝室だったと思うのですが、今一つ自信がありません。 みなさま、ぜひご見学の際にご確認ください。 確か、ベッドの左隣に見える扉の向こうが、洗面所になっていたと思います。 フランスらしい高貴な緑の内装は、ムッシュの寝室だったと思います。 見事な内装はつい細部を見てしまいますね。 タッセル1つとっても実に凝っていて、見れば見るほど惹き込まれます。色選びも参考になります。 バスルームにはヴァニラの香りが漂っていました。 ヴァニラは19世紀、タヒチやニューカレドニアなど植民地で栽培されるようになったことから フランス本土にもたらされ、とてもポピュラーになったそうです。 バスルームのカーテンはシルクではなく、リネン。リネンはやっぱり、白! 見学のクライマックスは、コンコルド広場を見渡すテラスです。 グランパレ、エッフェル塔、フランス国民議会。コンコルド広場のオベリスクは修復工事中で、幕が掛かっていました。 2024年パリオリンピック公式種目の、ブレイクダンス競技の舞台はここ! 世界中がこの景色を見ることになるのだ、と思うと、 フランスは本当に、自国のブランディングと広報活動がうまいなあ、とひたすら感心するのでした。 フランスはもうマスク着用義務も衛生パスもなくなって、ほぼ普通の生活をしています。 (*メトロやバスの中は引き続きマスクが必要です。) 外国人観光客も戻ってきています。 世界情勢が厳しく、不安は晴れませんが、そろそろ母にパリに来てもらいたいと思っています。 それではまた、 アビアントー! Hôtel de la Marine https://www.hotel-de-la-marine.paris/ Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
ブランドジュリエ Paris通信 アール・ド・ヴィーヴル愛好者へ
フランスのアール・ド・ヴィーヴル愛好者へ、 美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」 2021年にオープンした美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」の話題、 3月にパリで行ったブランドジュリエオーナー中川さんのインスタライブでとても盛り上がりました。 「フランスのアール・ド・ヴィーヴル体験ができる場所よ」と、パリ市観光局のエロディさんもおすすめの美術館です。 みなさもきっとご興味がおありのはず。 今回は、昨年12月に見学した際の写真を少し、ご紹介させてください。 ガイドさんの案内と、オーディオガイドで見学しました。 ここは元々、ルーブルが王宮だった時代に建てられたフランス王家の家具置き場だったこと、 革命後にフランス海軍省が置かれたことetc 歴史の説明を受けながら、物語の中に入って行きました。 現在の展示は、18世紀の当時の様子を再現しているそうです。 馬で駆けつけた来客が到着するレセプションルームから始まって、 ダイニングルーム、事務仕事の部屋、と続き、徐々にプライベートな空間へ入って行く作り。 ダイニングルームは、テーブルセッティングにも注目。 ナイフとフォークが、お皿の右側に揃えてありました。今とは違うのですね。 テーブルの脇には、生牡蠣の入ったパニエがありました。当時のパリでは、生牡蠣を食べることが流行したそうです。 「おいしさはもちろんのこと、滋養強壮にいいこという評判も理由でした」とガイドさん。 いくつもの部屋を通過し、見学を続けます。この18世紀の板張りの床、ご覧ください! 「5種類の木を使っています。アメリカ大陸から運んだものもあり、当時は非常に高価なものでした」と ガイドさんの説明を聞きながら、歴史的資料の上を歩いてしまっていいの?! と、 自分の靴のかかとが気になって仕方なかったです。月に2回ワックスをかけてメンテをしているとのこと。 こちらはマダムの寝室だったと思うのですが、今一つ自信がありません。 みなさま、ぜひご見学の際にご確認ください。 確か、ベッドの左隣に見える扉の向こうが、洗面所になっていたと思います。 フランスらしい高貴な緑の内装は、ムッシュの寝室だったと思います。 見事な内装はつい細部を見てしまいますね。 タッセル1つとっても実に凝っていて、見れば見るほど惹き込まれます。色選びも参考になります。 バスルームにはヴァニラの香りが漂っていました。 ヴァニラは19世紀、タヒチやニューカレドニアなど植民地で栽培されるようになったことから フランス本土にもたらされ、とてもポピュラーになったそうです。 バスルームのカーテンはシルクではなく、リネン。リネンはやっぱり、白! 見学のクライマックスは、コンコルド広場を見渡すテラスです。 グランパレ、エッフェル塔、フランス国民議会。コンコルド広場のオベリスクは修復工事中で、幕が掛かっていました。 2024年パリオリンピック公式種目の、ブレイクダンス競技の舞台はここ! 世界中がこの景色を見ることになるのだ、と思うと、 フランスは本当に、自国のブランディングと広報活動がうまいなあ、とひたすら感心するのでした。 フランスはもうマスク着用義務も衛生パスもなくなって、ほぼ普通の生活をしています。 (*メトロやバスの中は引き続きマスクが必要です。) 外国人観光客も戻ってきています。 世界情勢が厳しく、不安は晴れませんが、そろそろ母にパリに来てもらいたいと思っています。 それではまた、 アビアントー! Hôtel de la Marine https://www.hotel-de-la-marine.paris/ Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
ブランドジュリエ Paris通信 カフェ・ラペルーズへ
2021年に誕生した美術館 「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のカフェ・ラペルーズへ 2022年3月28日、ギャラリーラファイエットの屋上からお届けした ブランドジュリエオーナー中川さんのインスタライブ、ご覧くださいましたか? この日、私はゲストに呼んでいただき、パリのインテリア事情や、最近のパリの街の様子について、お話ししました。 見逃した方は、ぜひアーカイブをご覧になって下さい! いろいろお話しした中で、2021年にオープンした美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」の話題が好評でした。 今回は、その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」に併設された「カフェ・ラペルーズ」をご紹介したいと思います。 インスタライブでも話しましたが、「オテル・ド・ラ・マリーヌ」は パリ市観光局のエロディ・ベルタさん一押しの、新しい美術館です。 彼女曰く「コンコルド広場に面した最高の立地で、規模も大きすぎず見学にちょうどいい。 18世紀フランス王朝の建築と生活様式を見ることが出来るから、 ヴェルサイユ宮殿に行く時間のない人に是非おすすめしたい!」とのこと。 「カフェ・ラペルーズ」は、 その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のコンコルド広場に面した1階(フランスで言う地上階です)にあります。 せっかくなので、フランス政府公認ガイドの友人を誘って出かけました。 入り口ドアの向こうにビロードのカーテンの仕切りがあって、その向こうにサロンが広がっています。 深いブルーを基調とした重厚なインテリア。 ディテールのあちこちに貝や海のモチーフが散りばめられていて、ここが元海軍省だった歴史を彷彿とさせます。 そうなのです、マリーヌ、とは海軍のこと。美術館として一般公開される前は、ここはフランス海軍省でした。 そして海軍省が置かれる以前、つまりフランス革命の前までは、フランス王家の家具置き場だったそうです。驚きますね。 そう考えると、シャンデリアがよく映える深いブルーの内装も、海を意識しての選択だったのかも知れません。 バーカウンターの上の屋根をご覧ください。上品な貝細工で装飾されています。 フランスのマダムには、貝細工のオブジェやアートをコレクションしている人が結構います。 例えば、アーティストのトマ・ブーグの作品、ですとか。 ピエール・エルメの2020年イースターコレクションは、トマ・ブーグとのコラボレーションでした。 さあ、ランチです! 奮発して、シャンパンで乾杯しました。ヴーヴクリコです。 そしてメインに、私はトリュフのクロックムッシュ、友人はサーモンのポワレを注文。 クロックムッシュのブリオッシュはカリッと香ばしい焼き上がりで、中に挟んだチーズはトリュフも風味たっぷり。 大満足できました。 デザートは、レモンタルト。友人はカフェ・グルマンです。 コーヒーに小さなスイーツの盛り合わせを添えたカフェ・グルマン、 色々な味を楽しめてコーヒーも飲めるので、お得感ありますよね。 デザートに迷った時は、これにしています。 が、レモンタルトがあったので迷わずチョイス! 程よい酸味で、サブレ生地はしっかりバター風味。満足です! レモンタルトは酸っぱすぎても、酸っぱくなさすぎてもだめなので、当たりに出会うのは簡単ではないのです。 当たりでよかった笑 お会計は、シャテルドンも1本注文して、ひとり80ユーロくらい。 結構しましたが、でもコンコルド広場で過ごす特別な時間のため。 クオリティを考えると、納得できました。 サービスも、感じよかったですよ。また特別な機会に利用したいです! 食事の後、前出のエロディさんが絶賛していた中庭のガラス天井を見ました。 「サンゴバンですね」と、フランス政府公認ガイドの友人。 彼女の説明で初めて知ったのですが、サンゴバンはフランス王家のガラス工房として1655年に創業し、 以来ずっとフランス最大のガラスメーカーとして、フランス製ガラスのほとんどを製造しているのだそうです! この話を聞いてからというもの、ガラスを見るたびにメーカーをチェックしていますが、確かにその通りなのです。 やはり、プロのガイドさんと一緒に歩くと、パリの魅力がより一層際立ちますね。 次回のパリ旅行に、オテル・ド・ラ・マリーヌとカフェ・ラペルーズ、おすすめです! それではまた、 アビアントー! Hôtel de la Marine https://www.hotel-de-la-marine.paris/ Café Lapérouse https://www.hotel-de-la-marine.paris/Autour-de-la-visite/Gastronomie/Le-Cafe-Laperouse Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。
ブランドジュリエ Paris通信 カフェ・ラペルーズへ
2021年に誕生した美術館 「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のカフェ・ラペルーズへ 2022年3月28日、ギャラリーラファイエットの屋上からお届けした ブランドジュリエオーナー中川さんのインスタライブ、ご覧くださいましたか? この日、私はゲストに呼んでいただき、パリのインテリア事情や、最近のパリの街の様子について、お話ししました。 見逃した方は、ぜひアーカイブをご覧になって下さい! いろいろお話しした中で、2021年にオープンした美術館「オテル・ド・ラ・マリーヌ」の話題が好評でした。 今回は、その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」に併設された「カフェ・ラペルーズ」をご紹介したいと思います。 インスタライブでも話しましたが、「オテル・ド・ラ・マリーヌ」は パリ市観光局のエロディ・ベルタさん一押しの、新しい美術館です。 彼女曰く「コンコルド広場に面した最高の立地で、規模も大きすぎず見学にちょうどいい。 18世紀フランス王朝の建築と生活様式を見ることが出来るから、 ヴェルサイユ宮殿に行く時間のない人に是非おすすめしたい!」とのこと。 「カフェ・ラペルーズ」は、 その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のコンコルド広場に面した1階(フランスで言う地上階です)にあります。 せっかくなので、フランス政府公認ガイドの友人を誘って出かけました。 入り口ドアの向こうにビロードのカーテンの仕切りがあって、その向こうにサロンが広がっています。 深いブルーを基調とした重厚なインテリア。 ディテールのあちこちに貝や海のモチーフが散りばめられていて、ここが元海軍省だった歴史を彷彿とさせます。 そうなのです、マリーヌ、とは海軍のこと。美術館として一般公開される前は、ここはフランス海軍省でした。 そして海軍省が置かれる以前、つまりフランス革命の前までは、フランス王家の家具置き場だったそうです。驚きますね。 そう考えると、シャンデリアがよく映える深いブルーの内装も、海を意識しての選択だったのかも知れません。 バーカウンターの上の屋根をご覧ください。上品な貝細工で装飾されています。 フランスのマダムには、貝細工のオブジェやアートをコレクションしている人が結構います。 例えば、アーティストのトマ・ブーグの作品、ですとか。 ピエール・エルメの2020年イースターコレクションは、トマ・ブーグとのコラボレーションでした。 さあ、ランチです! 奮発して、シャンパンで乾杯しました。ヴーヴクリコです。 そしてメインに、私はトリュフのクロックムッシュ、友人はサーモンのポワレを注文。 クロックムッシュのブリオッシュはカリッと香ばしい焼き上がりで、中に挟んだチーズはトリュフも風味たっぷり。 大満足できました。 デザートは、レモンタルト。友人はカフェ・グルマンです。 コーヒーに小さなスイーツの盛り合わせを添えたカフェ・グルマン、 色々な味を楽しめてコーヒーも飲めるので、お得感ありますよね。 デザートに迷った時は、これにしています。 が、レモンタルトがあったので迷わずチョイス! 程よい酸味で、サブレ生地はしっかりバター風味。満足です! レモンタルトは酸っぱすぎても、酸っぱくなさすぎてもだめなので、当たりに出会うのは簡単ではないのです。 当たりでよかった笑 お会計は、シャテルドンも1本注文して、ひとり80ユーロくらい。 結構しましたが、でもコンコルド広場で過ごす特別な時間のため。 クオリティを考えると、納得できました。 サービスも、感じよかったですよ。また特別な機会に利用したいです! 食事の後、前出のエロディさんが絶賛していた中庭のガラス天井を見ました。 「サンゴバンですね」と、フランス政府公認ガイドの友人。 彼女の説明で初めて知ったのですが、サンゴバンはフランス王家のガラス工房として1655年に創業し、 以来ずっとフランス最大のガラスメーカーとして、フランス製ガラスのほとんどを製造しているのだそうです! この話を聞いてからというもの、ガラスを見るたびにメーカーをチェックしていますが、確かにその通りなのです。 やはり、プロのガイドさんと一緒に歩くと、パリの魅力がより一層際立ちますね。 次回のパリ旅行に、オテル・ド・ラ・マリーヌとカフェ・ラペルーズ、おすすめです! それではまた、 アビアントー! Hôtel de la Marine https://www.hotel-de-la-marine.paris/ Café Lapérouse https://www.hotel-de-la-marine.paris/Autour-de-la-visite/Gastronomie/Le-Cafe-Laperouse Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。