ブランドジュリエ Paris 通信 クリスマス
ギャラリーラファイエット、プランタン、ル・ボンマルシェ、 パリのデパートのクリスマツリー対決! 毎年11月も半ばを過ぎると、パリの街にクリスマス飾りが登場します。 シャンゼリゼ大通りにイルミネーションが灯り、デパートのウインドーもクリスマス一色に。 特にオペラ座界隈にあるギャラリーラファイエットとプランタンは、お隣同志ということもあって、「今年はどちらが好みかな?」と比較されるのが伝統にもなっています。 今回は、そんなパリのデパートのクリスマス飾りを、お届けしたいと思います。 まずはギャラリーラファイエットから。 今年のテーマは『ハチの巣箱のクリスマス』。 女王蜂、働きバチが、大忙しでクリスマスの準備を進める・・・ そんな演出が館内全体で繰り広げられています。 毎年話題になる巨大クリスマスツリーも、この通り! てっぺんで、羽を広げた女王蜂が微笑んでいますね。 赤とゴールドで覆われた巨大クリスマスツリーは魅惑的で、圧倒的に賑やかで、 前に立つとクリマスらしい高揚感が沸き立つよう。 歴史的建造物に指定されたクーポルの下、燦然と輝くクリスマスツリー・・・ もっと間近で見て見たい方は、2階へ。 クーポルの下へせり出す透明のデッキ「グラスウオーク」を進んで、ツリーのすぐそばまで近づけます。 「グラスウオーク」は無料で利用できますが、 時間帯によっては並びますので、時間に余裕を持ってお出かけくださいませ。 外に出て、ウインドーもチェックしましょう。 マリオネットを使ったクリスマスのウインドーも、毎年恒例のお楽しみです。 (ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」を思い出す人は、私だけではないはず!) ここでも働きバチが、プレゼントの準備に余念がない様子。 クリスマスは子供達の夢と、改めて感じさせてくれる演出に、大人の心も思わずほっこり・・・ 続いて、お隣のプランタンへ。 ここ数年は、ブランドとのコラボで全館のクリスマス飾りを実現しています。 今年のコラボブランドは、フランスのレザーの老舗「ロンシャン」。 2014年のバーバリーとのコラボでは、建物の外壁全体を覆う大掛かりな飾り付けがされましたが、 今年はクラシックに歩道にせり出す軒下と、ショーウインドーがキラキラ・・・ 確かに考えてみれば、ショーウインドーまで人を呼び寄せるこの従来の方法は効果的です。 というのも、外観全体を飾ってしまうと、 その全景を見るためにお客さんは道路を渡って、道の反対側の歩道へ行ってしまいますから。 ショーウインドーを覗くと、七面鳥やオウムたちがユーモラスなダンスをしています。 これを子供たちに見やすいように、ちょっと高めのステージが設置されているのですが、その写真はまた後ほど。 館内に入り、クリスマスツリーを探したところ、 エスカレーターの吹き抜け部分に向かい合う形で、2つの巨大クリスマスツリーが設置されていました。地階から地上2階へと突き抜ける、ピンクの装飾のクリスマスツリーです! ピンク系のオーナメントで統一した、スタイリッシュなクリスマスツリー。 お洒落なプランタンらしさを感じます。 この2つのクリスマスツリーの他に、 「Drôles de selfies」(愉快なセルフィー)と名付けられた撮影ポイントが12箇所あるのでお見逃しなく。ここで自撮りした写真をSNSに投稿すると、プランタンからプレゼントがもらえるかもしれないのです!#DrôlementNoëlタグを付け、位置情報 @PrintempsOfficialを設定し投稿した写真から、特に愉快なものを1点選び、250ユーロのプレゼントカードを贈呈するのだそう。12月の1ヶ月間開催されるコンクール(?)です。トライしましょうか? セーヌ川を渡り、パリ左岸へ移動して、ル・ボンマルシェへ。 サンジェルマン・デプレから近いル・ボンマルシェは、パリで一番シックなデパートです。 キラキラのクリスマス飾りまでもが毎年必ずシックなのですから、驚くばかり。 軒下全体を埋め尽くす無色の電球は、毎年変わらないル・ボンマルシェのクリスマスのトレードマーク。 この色を排除した装飾が、思いの外力を発揮するのです。 写真ではその迫力やシックなムードが伝わりにくいですが・・・ 子供達が喜ぶマリオネットのショーウインドーも、この通り実にシック! パリの屋根の上で、フクロウや鳩が遊んでいます。 プランタンのところで触れた「子供達に見えやすいように設置したステージ」は、こちら。 これが子供時代の思い出になるのですから、パリの子供達は本当に幸せですね。 さあ、館内に入って、クリスマスツリーへ! フランスのデザイナー、アンドレ・プットマンによるジオメトリーなエレベーター。 その吹き抜け空間全体に、もみの木の森が出現していました! 今年のル・ボンマルシェのクリスマスのテーマは「Oh mon sapin !」(ああ、私のもみの木!)。 クリスマスの歌 Mon beau sapin(オー!クリスマスツリー)にかけているわけですが、その言葉遊びといい、このもみの木だけで表現したクリスマス飾りといい、シックであり、知的であり・・・ これまた写真では伝わりにくいですが、このもみの木の森はかなりの奥行きがあります。 売り場のずっと先まで、もみの木が連なっているのです。ずっと見ていたくなる、そんなクリスマスツリーでした。 以上、賑やかなギャラリーラファイエットのクリスマスツリー、スタイリッシュなプランタンのクリスマスツリー、シックなル・ボンマルシェのクリスマスツリー、3つのクリスマスツリーをお届けいたしました。 一番の好みは、どのクリスマスツリーでしたか? 私は・・・悩みます。が、実際に参考になるのは、プランタンのクリスマスツリーかもしれません。 逆に、鑑賞して楽しむのはル・ボンマルシェのクリスマスツリー。 ギャラリーラファイエットのクリスマスツリーは、ひときわインスタ映えすると思います! みなさまも、素敵なクリスマスツリーを飾られますように。 *夜のル・ボンマルシェ。向こうにオテル・ルテシアが見えます。 それではまた、 ア・ビアン・トー♪ Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経て フリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。 keiko's paris journal <パリ通信 - KSL> パリのライフスタイルを更新中