ブランドジュリエ Paris通信 Bonne Année 2021 !
Bonne Année 2021 ! 明けましておめでとうございます! 新しい年に希望を抱きつつ、2021年を迎えられたことと思います。 まだまだ見通しの効かない状況は続きますが、そんな中で私の出来ること、 すなわち皆さんの好きなパリの今をお届けしていきたいと思います。 本年もどうぞ宜しくお願い致します! さて、この年末年始、どう過ごされましたか? 移動やお集まりがいつも通りにできず、我慢が多かったかもしれません。 私は、クリスマス前にブリュッセルに住む次女に会いに行き、彼女のアパートで年明けまで2週間を過ごしました。 ご存知の通り、年末のヨーロッパはコロナウイルス感染者が増え、各国の首相たちが規制の舵取りに難儀しました。 クリスマスはキリスト教文化圏の人々にとって、日本のお正月のようなものです。 家族や親戚が集合してご馳走を囲む、1年で一番大切な日。 このタイミングでの外出制限(ロックダウン)は、さすがにあり得ません。 そのかわり、フランスでは夜8時以降の外出が制限され、イブの夜は例外でしたが、大晦日には適用。 厳しいパトロールが行われたようです。 幸い、ヨーロッパ内の移動は可能! ただし、ベルギー入国前にオンラインで滞在フォームを記入し、引き換えに届くQRコードを見せて入国、という一手間が。 プラス、ベルギー国内で頻繁に会う人の数は5人まで、との決まりも・・・ ともあれ、心配していた隔離がなかったので、思い切って出かけました。 次女のアパートに母娘3人が集合出来て、本当によかったです。 というわけで今回は、ブリュッセル滞在中に撮影した、素敵なカットをご覧ください! ブリュッセル、と言えば、世界遺産のグランプラス(市庁舎前広場)! 巨大なクリスマスツリーが登場し、御伽の国さながらでした。 フランスの作家ヴィクトール・ユーゴーが「世界で最も美しい広場」と称えたというグランプラスは、 まるでレース編みのように繊細な細工を施したギルドハウスに囲まれています。 夕方はこんなかんじ。 さすが世界遺産、迫力ありますね! 歴史も面白いですので、ぜひ検索してみてくださいませ。 写真左に写っている小屋は、クレッシュです。 イエス誕生のシーンを再現した馬小屋で、クリスマスツリーとセットで飾る、クリスマスの主役デコレーションです。 (といいつつそれがわかる写真はありません、うまく撮影できませんでした・・・) グランプラスからちょっと歩くと、ギャルリー・サンチュベール。 世界最古のショッピングアーケードなのだそう。 クリスマスシーズンに合わせ、金色の折り紙のインスタレーションがされていました。 ベルギー人アーティスト、シャルル・ケザンさんによる作品。 こんなに静かなギャルリー・サンチュベールを見たのは初めてです。 普段はショッピング客で賑やかなのに。 グランプラスを挟んで反対側には、かの有名な小便小僧! クリスマスはどんな衣装を着ているかな? と思ったら、基本に返ってか、はだかでした・笑 一時はサージカルマスクを付けたり、看護師のユニフォームを着たりしていたのです。 いつも人でいっぱいの小便小僧の周辺も、さすがに静か。 赤、緑、金の、伝統的なクリスマス飾りが、石畳の街によく映えていました。 トラムに乗って、次女のアパートへ。 車に混ざって路上を走るトラム、ベルギーって感じ!パリのトラムは専用レーンを走るので、風情が全然違うのです。 次女のアパートは、シャトランというエリアにあります。 おしゃれな商店街があって、毎週水曜日にはマルシェが立ちます。 マルシェは19時頃まで営業しているので、ランチやアペリチフに利用する人も多いとのことですが (ブリュッセル在住フランス人ジャーナリストが教えてくれました)、今は冬。 それに加えてコロナですから、外でわいわいという訳にもいきません。ちなみにここ、夏はとても賑やかでした。 野菜、果物、魚、肉、チーズ、ワッフル、アジアフードの屋台etc・・・ スタンドの数にして、ざっと30ほどの小規模なマルシェですが、花屋さんのスタンドは3つもあります。 パリに比べてお値段お手頃。 ブリュッセルの人々にとって、花はとても身近な存在なのでしょう。羨ましいです。 ちなみに、ブリュッセルっ子に言わせると、このシャトランのマルシェはスノッブらしいですよ。 素朴に見えますがね・笑 ついでに、シャトラン界隈で見た、素敵なウインドーのお店写真をいくつか。 インテリアと雑貨のお店。 ブリュッセルには「家具屋さん」と「雑貨屋さん」、「洋服」、 「テーブルウェア」、「アクセサリー」などを集めたセレクトショップが多いです。 (パリの「メルシー」も、要はベルギースタイルをパリに持ってきたものだと思うのです。) イタリア食材店。コッテリと温かい感じ。 小便小僧のクリスマスデコレーションもそうでしたが、このコッテリ感というか、伝統的な感じ? パリとはまた違ったセンスを感じます。 これは朝の写真です。花屋さん。まるでファブリックのお店のよう! ブリジット・チョコレートには、主にベルギー産のチョコレートが集まっていました。 ビーン・トゥ・バーの専門店。 私はこれまで、ビーン・トゥ・バーのチョコレートを面白いとは思っていませんでした。 カカオ豆から板チョコを作る、クラフト系のチョコレートをビーン・トゥ・バーと呼ぶようです。 私はショコラティエのチョコレートが好きですし、パリのショコラティエは世界一だと思っています。 以前、パリとブリュッセルのショコラ取材を担当した際に、そう判断した次第。 でも、ショコラ業界も常に進化しているのだ、と、ブリジット・チョコレートの商品を食べて痛感! 頑固になってはいけませんね、色々試した方が視野も広がるし、楽しいです。 ブリジット・チョコレートは、お店の前を通って、あまりのかわいらしさに入店しました。 店先を通って足を止めるような魅力あふれるお店が、ブリュッセルにはたくさんあります。 https://www.facebook.com/BrigitteChocolate/ ここ、リュリュもそうでした。 奥まった場所にある、家具のお店。中はもう、素敵な暮らしのワンダーランドでしたよ! ロフト風の広々とした店内に、ダイニングコーナー、リビングコーナー、デスクコーナーなど、 演出も見事に家具が配置されていて、ここに住めたらどんなにいいだろうと思ったほどです。 モダンな中にも上質素材の温かみや、素朴な要素を感じさせるベルギーデザイン。 さすが、広い住まいがスタンダードなお国柄、いい家具がそろっています! https://www.luluhomeinterior.be/fr/ 次女のアパートも広いです。ざっと100平米以上あるでしょう。ここに友達と3人で暮らしています。 シャトランのマルシェで買ったブーケは、15€(約1900円)でこんなに色々な花が束ねてありました。 しかも、私の滞在中まるまる2週間もちましたよ。 ブリジット・チョコレートで買った品々は、トリュフ、スペキュロス、そしてゾット・カカオの板チョコです。 「ベルギーチョコはぼってりしていて時代遅れ」と決めつけていた自分を反省。 ベルギーの国土は、面積にしてフランスのノルマンディー地方と同じくらいだそうで、かなり小さな国だといえます。 それでも魅力はいっぱい! 私はブリュッセルとアントワープ(とブルージュ)しか知りませんが、どちらも暮らしたいくらい好きです。 パリからブリュッセルまでは、高速列車タリスで1時間ちょっと。 また旅行ができるようになったら、パリ滞在中にブリュッセル訪問、おすすめします! それではまた、健康第一で! アビアントー! Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。...