ブランドジュリエ paris通信 ヴァンヴ蚤の市
初夏のヴァンヴ蚤の市へ 6月20日土曜日、ヴァンヴの蚤の市へ行きました。 蚤の市を見にゆくのは、本当に久しぶりです。 幸い天気に恵まれ、そぞろ歩きにはうってつけ! 人の出もほどよい程度に賑やかで、掘り出し物探しにちょうどいい感じでした。 実は現地を見るまでは、アフターコロナの蚤の市がどんな風なのか、あまり想像ができなかったのです。 もしかすると人々は中古品を敬遠するようになって、お客さんがガクッと減ってしまったかも知れません。 反対に、物を大切にする意識や環境面への配慮が強まり、中古品を支持する人が増えたかも知れません。 ものの陳列の仕方が変わったかも知れませんし、手にとって見ることができないとか・・・ 現地を見た印象としては、上に書いた通り「ほどよく賑やか」で、陳列の仕方も以前と変わっていませんでした。 品物を手に取って見ることも、以前と同じようにできます。 時折、陳列のテーブルの片隅にアルコールジェルのボトルを置いているスタンドもあり、アフターコロナの気配りを感じました。そしてマスク率は、思いの外高かったです。 パリの人々が蚤の市を見放すことはなかったわけです! いつものように買い物を楽しむお客さんと店主との、朗らかな会話が聞こえました。小鳥のさえずりも聞こえましたよ! ちなみに、コロナウイルス対策の外出制限中は、 クリニャンクールの蚤の市もここヴァンヴの蚤の市も、「必要最低限」では無いために閉鎖していました。 5月16日の週末からようやく再開し、再開当日は双方ともに比較的静かなスタートを切ったようです。 新聞「ル・パリジャン」によると、ヴァンヴの蚤の市は通常250のスタンドが立つところを、100程度に減らして再開したとのこと。 歩道の両脇にずらりと2列に並ぶスタンドを、お客さん同士の安全距離を確保するために片側一列に規制した結果です。 私が見に行った6月20日は、通常通り両側にスタンドが並んでいました。 でも確かに所々空き地になったスペースがあったので、そこはおやすみ中のスタンドだったのだと思います。 私たちの1世代上までは、セットの食器は36ピースが基本だったのだそう。 ナイフやフォーク、スープ皿、デザート皿、ワイングラス、シャンパングラス・・・ 全て36組だったなんて、当時はお嫁入り道具を揃えるのも大変! シンプルな折り畳みの椅子がいい感じでした。 海辺のカフェで使われていたのかな・・・など想像が膨らみます。 ガラスのカバーとセットになった水彩画。 品揃えが魅力的なスタンドは、陳列からして違います! 1947年創業のビストロ「オ・ピエ・ド・コション」のカップアンドソーサー。 1930年代の子供たちが遊んだ紙人形。 古いワインのエチケット、紙袋、カード・・・たとえ使い道はなくとも欲しくなる! 「買う人がいるのかな?」と思うものがあるのも、蚤の市歩きの楽しみです。 七宝焼のピンが1ユーロなんて、ずいぶんお安いです。 さて、この日の私の戦利品は? 実は5ユーロのザルを悩みに悩んで、結局買わなかったのです。 こういうアルミのクッキングツールは、今でもフランスの田舎の家では普通に使われています。 まさに一生もの! という以上に、3世代くらいに渡って愛用していそうですね。 私が悩んだザルは、「なんでも5ユーロ」のコーナーにありました! 次回は皆さんをどこへお連れしようかな・・・ それではまた、アビアントー! Keiko SUMINO-LEBLANC パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者 1997年からパリに移住。パリでの結婚・子育てを経てフリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。 食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。 また、翻訳家として単行本も共著。 keiko's paris journal <パリ通信 - KSL> パリのライフスタイルを更新中